まさにBMCが産みの苦しみを乗り越えて、長い時間をかけて出した新しいファイナルアンサーが2014年モデルのSLR-01です。既にインプレッションも各方面で出ていますし、いまさら錦織ごときが良いの悪いのと言ったところで、、、っていうか、お前テストライドの時にアニメの聖地巡礼してただろ!?世界最速でみずほ先生with NEW SLR-01を撮影してきたことで敵も味方も増えず、「またあいつか。。。」と生暖かい目で見守ってくれる人が増えただけ。。。うふw
ただ、僕はこの点だけは日本にいる誰よりも堂々と言えます。BMCの商品開発エンジニアはキャッチコピーでなく数年がかりで「SLR-01」を「進化」させた。それも付け焼き刃でなく、真の革新に到達するために文字通り苦しんだのです。
世界最高のチームを擁するブランドが主力機の新モデルを出さないというのは、ビジネスベースでは非常に重大なことです。実際、(仕方のない事だけど)海外のディストリビューターの一部からは「もういい加減にSLR-01をリニューアルしろ!」と言われてもいたのです。日本の代理店はそんなこと言ってませんよ。でも自転車マーケットが日本以上に急成長している国では、人気ブランドの新モデルはどうしても必要でもあるわけです。
その声に対してBMCが答えてきた言葉は、「SLR-01のバランスが崩れたモデルは進化したモデルにはならない。SLR-01のニューモデルより難しい開発なんて無いんですよ。それくらい自信を持って生み出し、選手たちも愛用してくれている。」
TMR-01やGF-01など走行いや戦闘シチュエーションを変えた場面での新モデルは登場してもSLR-01は、これまで「シートポストシステムの変更」「カーボンレイアップの変更」といったマイナーチェンジのみだったわけですからね。言いたいことがある関係者がいないわけじゃない、それだけみんな期待しているわけですからなおさらです。
そして、BMCはやってのけたわけです。誰が乗っても「これこそがSLR-01の名を継ぐにふさわしい新しいバイクだ」と感じられる新生SLR-01をリリースしたのです。
だから、錦織は「みずほ先生」にそれを報告しに行ったわけです。ぅんぅん、納得。
さて、BMC2014 SLR-01(以下SLR-01)を語る前に BMCのプロダクトマネージャーであるアンドリュー・ジェームズさんを紹介しておきましょう。
も~ホントにこの画像使いたいけど、あとが怖いw 強面ですが質問をすると丁寧に答えてくれるBMC愛に溢れた人です。ビールの一気飲みが早いです。あと例え話が難しい事が多いです。 (BMCにはこの人の他に声のトーンが常に一定でプレゼン中に参加者を眠らせるスリーピーボイスの人とかいろいろいます)
この人がドヤ顔している一番の理由は、新SLR-01を生み出した独自のアルゴリズムがあります。まずはYOUTUBE見てみましょう。
BMCでは旧SLRの部分的なリニューアルではなく、積み重ねてきたノウハウを基にまさに「進化」「再構築」を目指し、チューリッヒ工科大学(21名のノーベル賞受賞者を輩出している欧州工学系最高学府らしい)との共同研究によって全く新しいアルゴリズムによる徹底演算を実行!
34000回の演算というのは、実際には「FEM解析(応力分布)的に現実性を保持すること」「カーボン積層パターン」「UCIルールへの形状準拠」などなどを当然のように含んでいるだけでなく、現実的かつ最速の効率で計算を繰り返しているという点が特徴。
ややこしい。。。
アンドリューさんに二人きりの時に錦織いんちきイングリッシュで聞いてみたのですょ。
錦 「他の会社が同じように条件を設定して演算したら、同じではないにしろ近いレベルの解析結果が出ます???」
あんどりゅさん 「無理!ぜったい無理!演算回数がキモなのではなくて、そのアルゴリズムの構築が違う。他社で計算しても、形とカーボンレイアップが融合しない」
錦 「まったく新しい方法ってこと?」
あんどりゅさん 「全てのレーシングブランドは開発の中でFEM解析を主軸としたシュミレーションはしているけど、”形”か”使用するカーボンプログラム”(重ね方を含めたすべての意味だと思う)のどちらかに結果が影響される。BMCは設定した条件の最適解を出せるまで徹底して演算する。そして、演算結果に対向する別な結果とさらに比較する。最終的にふたつの限りなく最適な答えが残る。それを選手がインプレッションした結果が最後のSLR-01になる。」
もちろん錦織がこんなにペラペラした答えを導き出せるわけもなく、なんどかに分けて説明してくれたことをまとめていますw(多少解釈の仕方が難しいとこもあったのでスミマセン) 他にもロードのディスクブレーキ化についての質問もしたけど、本当に丁寧にしっかりと説明してくれる人なのです。答えに対して責任を持つって感じでさすがプロダクトマネージャーと感動しましたよ。
演算結果が常に再比較されるような流れで開発が進むために、最後は2パターンの新SLR-01が製作され、エヴァンス、TJ、ジルベールによる最終テスト(半年くらい)が実施。それがこのムービー。
当初はツールまで一切公表しないって話だったのが、エヴァンス達が「もう使わせて!」ということでジロやツアー・オブ・カリフォルニアで実戦投入開始!情報解禁もなんか予定より早くなったりw まぁ、出来上がっててよく走るなら使いたいに決まってるわけですwww
ということでカットサンプルをずらずらと。左右非対称であること、圧倒的な圧縮を施してあることが見るだけでわかります。
ここまで薄い=弱い、やわらかいというのは間違いです。硬いだけでなく、どう言えばいいのでしょうかきちんとした反発があるというか。。。それを体感するためのカーボンサンプルをBMCが用意してくれていました。(これ店頭にありますので試してみたい方はおっしゃって下さい)
ということでふたつのカーボンサンプルですが、このふたつ同一のカーボンファイバーを使用していますが、カーボンの重ね方や方向を変えてあります。69グラムがノーマル。38グラムが最新のACEカーボンレイアップ採用サンプルです。
ノーマルサンプルはギュっとにぎると先端がくっつきます。カーボンらしい弾力です。
そしてACEサンプル。。。 ちょ!おいおい!!
無理です。ものすごい弾性です。
いろいろカーボンサンプルは触ってきましたが、これはちょっとびっくりです。
ステマでもヤラセでもありません。お店で体験して下さい。
店舗に持ち帰るサンプルをぶっ壊すわけにはいかないので、こっそりアンドリュさんが説明時に使用していた方のサンプルを「もう!ぶっ壊れやがれ!!」というレベルで荷重かけてみました。
結果的には、「握力40キロくらいの感じで先端がやっと付くくらい」です。まぁ、ぶっちゃけ足で踏んでみたりしました。(ごめんなさい)するとノーマルサンプルとACEサンプルではもう感触が全く別物でした。ACEはただガチガチになっているのではなく、弾力を持ちつつ俊敏に戻ることも出来るようです。これだけ凄ければ、形状や太さで思うままにコントロールも可能なわけです。
ということで、そろそろインプレにいきましょうwww (ACEはSLR-02にも採用されているテクノロジーなので細かく説明しました)
新SLR-01。これはBMCのこれまで積み上げてきたものの最終回答と言っても良いでしょう。もちろんアイデアや工夫は今後も出てきますから、いずれは新モデルは出るわけですが、これは彼らが数年がかりで大規模な研究を行なって生み出した「最先端」です。
踏み出した瞬間から「硬いけど、それでいい」感を感じられるはずです。へたれライダー錦織ですら、これには何時間でも乗ってられると思えました。なぜなら、踏んだ分がロスなく前に向く力に変わっている印象です。
旧SLR-01の「ムチのようなしなり」は無くなりました。瞬間、踏み込みを貯めてから、さらに勢いをつけて前に出て行くようなバイクではなくなっています。これは多くのインプレライダーが口を揃えてコメントしていました。
しかしあらゆる状況で進みます。ライダーはペダリングすること、バイクを操ることを愉しめば良いだけになっています。
特にダウンヒルでは、錦織、一瞬ミスってコースアウトしそうになりました。雨上がりだったのですが、完全に僕のミスでした。が!新SLR-01のしっかりした剛性は、特にステアリングを新たなモノにしています。「く!」と頑張っただけで前輪が路面を掴み直し、姿勢は元に戻り、ブレーキングは乗り手の下手くそさをフォローするように前輪を掴み直してくれました。
こんな形で試す段階で、インプレするのに未熟であることを露呈しているのですがホントのことなので書いときます(泣)
ヘッド剛性、フォーク剛性の飛躍的向上がブレーキ性能を同時に引き上げていることは間違いありません。こういう書き方をすると「初心者にはオーバースペック」と捉える方も多くいるとは思います。でも、ヘタレ錦織がコケなかったのは完璧にバイクのおかげです。
振動吸収性も最低限だけの情報をライダーに伝え、あとはカットされている感じです。よく乗り込むとグランフォンドなどとは違い、ある程度動いて吸い取っているというよりも、早く小刻みに動いていなしているのがわかります。
そして登れば、シッティングでもダンシングでもお構いなしです。うまいも下手も関係なしです。入れた入力トルク分をしっかり路面を掴み前に進む力に変えます。特にシッティングでの安定感は凄まじいレベルだと思いました。
明らかに蛇行しません。「あぁ!今まで俺がフラフラしていたのはフレームのせいだったんじゃね?なんて、んなわけないけどコレは前に行くわ!!」というレベルで登れます。
不思議なのはここまで軽くて剛性があるのに「乾いた感じ」と言われるなんつ~か、カッキーン!とした感じがありません。トレックのマドン7あたりはこの乾いた感じが顕著です。キャノンデールS6EVOはバネ感が効くので、これともまた違う。分類するとDOGMAとかと同じグループに入れたほうがいいでしょうか?うぅ~ん、それともちがう?すみません。もうちょい勉強します。
さて、異常にこのインプレが長くなったのはアンドリュさんの画像をイタズラで使ったことが後でバレた時にも「一生懸命説明するため!」と言い訳するためですが、このへんで十分でしょう。つか、毎回長文だらだらですみません。目が悪くなりますにょね?
「まぁ、許さねえけどな」って言われそう。。。こえぇ
かっこいいでしょ?彼。いい人ですよ。
説明したあとの満足気なお顔ぷりちー
この子は、新型SLR-01はツンデレ高性能でも、優等生でも、恋人タイプでもありません。 体験したことがないほどのバランスです。だから、批判を承知で言えば「面白いバイクでは無くなった」とも言えます。以前のSLR-01ならその俊敏なしなりを乗り手が掴み切る必要性もあった、だから「乗りこなしている感」もあった。しかし、新型はそこから殻を破る必要があったのです。
新SLR-01は乗り手のやりたいことを全てフォローしてくれる存在です。全ての能力を引き出すためには、このフレームの限界をギリギリまで問うにはプロレベルの激しいライディングが必要かもしれません。でも、新型SLR-01はホビーレーサーには最高の先生です。自分の走り方を最適にフォローしてくれる懐の深さを持っています。
あの山を登ってみたい!今まで行ったことがないくらい遠くまで走りたい!レースで勝ちたい!順位を上げたい!それをたくさんたくさん繰り返したい!様々な異なる要求に応えるために、進化したSLRなのです。僕は賛美を送りたい!BMCが個性礼賛ではなく、真のレーシングブランドであることを選んだ結果と言っていいでしょう。その恩恵は誰にでも受け取れます。
( ゚д゚)ハッ!! ま、まさか。。。。 いや、そんなはずはない。
しかし、木崎湖でテストライドを企画して、まさに最高の先生とも表現したくなるような完璧なバランスの新型フレーム。
これは、もしやBMCとフタバ商店が仕組んだ壮大な仕掛けだったのではないかと今、まさに今!気が付きました。錦織、気づいちゃった!
新SLR-01は”年上の宇宙人で、俺の嫁”なフレームだと錦織に気づかせるためにこの場所を設定したんですね!その仕掛け!成功です!!
ある意味、奇跡のショットだったのか。。。
わかんない人は「おねティ」見ると良いです。最優先事項です。
2014 SLR-01 DURA-ACE Di2(チームレッド) 定価¥1,200,000+消費税
2014 SLR-01 DURA-ACE ケーブル 定価¥780,000+消費税
フレームセット(チームレッド) 定価¥420,000+消費税
完成購入ポイントは店頭にてお問い合わせ下さい。
2014 SLR-01 SRAM-RED(ホワイト) 定価¥680,000+消費税
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2014 SLR-01 アルテグラ(ステルス) 定価¥500,000+消費税
完成購入ポイントは店頭にてお問い合わせ下さい。







