
踏み出し感は「硬過ぎないけど硬い」感じを伝えてくれて、スススィっと前に出てくれる。抜群に高性能なフロントフォークが路面からの振動を爪先で始末しつつ、フレーム全体が「今、こんなふうに走ってますよ」とわかりやすく伝えてくるフィーリングもある。
そして、シッティングでもゴツゴツした感触は無く、高剛性アルミ特有の問題とされていたペダリング時のバックラッシュを感じることも無い。
とにかく、20万円以下で購入できるバイクの中で「出来すぎ君」と言えるのがCAAD10なんですよね~。スーパーシックスEVOにすら大きな影響を与えたとも言われるキャノンデールの象徴のひとつです。
「カーボンキラー」と海外でも評価されるCAAD10。海外専門誌のエディターズ・チョイスでもベストバイクに選出されるほどの高評価モデルなんです。
カーボンフレームの振動減衰レベルとアルミフレームの振動減衰レベルは、じつはけっこう違います。なのでカーボンが最も効果的に振動を減衰してくれる「連続した微小振動(フレームで共振が起きるようなレベルの連続振動)」においては、やはりカーボンのほうに軍配が上がります。CAAD10ではじっくり乗り比べると、やはりアルミとしての特徴も残っているのです。EVOやスーパーシックスのほうが、路面の振動を「吸い取っている」感覚があり、CAAD10では「振動をいなしている」という感覚でしょうか。CAAD10の振動吸収性は良し悪しというよりも、「フィルタとして機能する帯域」がカーボンとは異なる。でもすごくハイレベル!と考えてもらうほうが適正でしょう。
しかし、CAAD10の登場は衝撃的でした。最後のアメリカ生産であったCAAD9と入れ替わりで登場する以上、絶対にレベルダウンは許されないという状況の中で、ここまで特徴的なフレームを突っ込んでくるキャノンデール、、、さすがだと思いましたね。
↑集合部を見るとシートパイプではなくトップチューブに連続する形状になっている CAAD9の振動吸収性も極めて高いレベルですが、アワーグラスステイはまさに「ステイ」で振動に対応するシステムだったのに対し、CAAD10の振動吸収ロジックはカーボンフレームのそれと同じ、フレーム上部を効果的に作動させ、「振動は減衰するが、横軸にはブレを出さない形状」を実現しています。
トップチューブとシートチューブ、シートステイの集合部を見るとCAAD10の独自の形状が明確になっています。シートステイは溶接を介してトップチューブに接続されていくため、通常のシートステイよりもフレキシビリティの最大値が上がります。さらに広い幅でフレーム後三角をささえることになるため、横方向にブレがありません。
この上部とSAVEシステムと呼ばれる各部の扁平形状が合わさることで、従来のアルミフレームでは実現できなかった「縦方向へのフレキシブル=振動吸収性の高さ」を生み出すことに成功しています。
CAAD10オーナーになって家に帰ると皆さんが気がつくのは、あらゆる部分のチューブに大きな変形加工が入っているということです。「あれ、ここもこんなに潰れてる?あれ、なんかすげえ変形してる??」とたくさんの方がおっしゃいます。シンプルなセミホリゾンタルなフレームイメージですが、最先端のハイドロフォーミングを多用しているのです。
CAAD9時代のキャノンデールの手法は「曲げ」だったのですが、彼らはそこからさらに踏み込んで「部分的な曲げ」で問題を解決するのではなく、フレームまるごと&アルミまるごとを進化させてしまう方法を見つけ出したと言えます。高評価は当然でしょう。2012年においてレーシングアルミと言えば、ダントツでCAAD10だと言えました。
では、2013年はどうでしょう。競合他社は「打倒CAAD10」とばかりに包囲網を敷いてきています。CAAD10は良質であるがゆえに、狙われる立場、追われる立場です。実際、いくつか僕個人の感触では「おっ!?これはCAAD10とぶつけられるぞ?」と思えるバイクも出てきています。しかし、レーシングバイクとしてのトータルバランスでCAAD10の総合得点は極めて高いと感じます。
部分的に特徴のあるモデルが対抗してきても、CAAD10の総合優位はしばらく不動でしょう。むしろ、CAAD10に続くものをキャノンデールが生み出せるのか否か、に僕は興味があります。CAAD10は6069アルミを使用して作られており、素材的にも強靭でしなやかですが、熱処理にコストがかかっています。また前述の集合溶接部分を含めてボリュームのある溶接部分とその仕上げにもコストがかかっています。
キャノンデールが「さーせん!CAAD10でアルミフレームとりあえず完成形っすわ!」と言い出しても許すしかないかな~と思うくらい完成度高いです。これ買った人は、2台目は「かなりいいカーボンフレーム」でないとあれ?あれ?ってなりかねないような気もします。
周囲から包囲され始めているという点と次の買い替えのハードルを高くしてくれるという点で、CAAD10は2013年も「犯人」それも「確信犯」と言えますね。特に2013年は、①105モデルが1万円値下がり(戦略価格でしょうね)②電動アルテグラモデル登場でさらに注目されそうです。
2013 CAAD10 -BLACK- edition \369000
電動アルテグラ仕様/カーボンクランク/アルテグラホイール
(フレームは電動対応用。ケーブルを内装する)
2013 CAAD10 3 ULTEGRA ¥239000 ブラッシュドアルミ/ジェットブラック
2013 CAAD10 3 ULTEGRA ¥239000 ジェットブラック/マグネシウムホワイト
2013 CAAD10 5 105 ¥169000 REP(ホワイト/バーサーカーグリーン)
2013 CAAD10 5 105 ¥169000 ブラッシュドアルミ/ジェットブラック
フレームセット販売は¥149000
ブラッシュドアルミ/ジェットブラック と レプリカ の2色が設定されます
2013 CAAD10WOMAN'S 5 105 ¥169000 ルビーレッド
2013 CAAD10WOMAN'S 5 105 ¥169000 マグネシウムホワイト
CAAD10の女性用モデルは、メンズモデルと比較してジオメトリーに大幅な変更を加えています。440/480の2サイズが用意されているだけなく、ハンドルなどもサイズをコンパクトなものに。グラフィックもただフェミニンなだけでなく、スポーツに取り組む女性のイメージを損なわないシャープなデザインになっています。
フォーチュンバイクではキャノンデール完成車の場合、現金精算時は車体価格の10%分、カード精算時5%分のポイント付帯となっております。CAAD10-105仕様でしたら、現金会計時16900ポイント(=16900円分)の付帯です。







